〜実業界の要請に即し、時代をリードする「翻訳専門職」の資格試験に〜
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プロ翻訳者は「翻訳専門職」であるべきだ
周知の通りオーストラリアにおいて翻訳者は、他の高度技能専門職と同様、国家資格です。
わが国における翻訳者の地位向上を常に考え、また翻訳品質の向上、特に翻訳時間生産性向上などを研究提案してきました社団法人
日本翻訳協会では、従来の「翻訳技能認定試験」をバージョンアップし、2008年12月より「JTA公認翻訳専門職資格試験」をスタートさせました。
これはさらに高度で、かつ時代に即した翻訳技術を有する人を「翻訳専門職」として社団法人 日本翻訳協会が認定し、広く社会にその優秀な技能を紹介して行こうという熱意からスタートしました。
★ トータルな翻訳専門職の技能を―総合的な時間生産性の重視
かって翻訳者は、「よい翻訳」を作るためには、あまり時間の制約を気にする必要がありませんでした。
ところがいまや、ビジネス翻訳者はもちろん、文芸、出版翻訳者にも速さが求められます。あらゆるものが世界同時発売の様相を呈してきたからです。
一方、翻訳を職業とすればその時間生産性がどのくらいあるかによって、収入に大きな差が出てくるのも当然です。このような状況を考えれば、翻訳力には常に時間軸が必要になってきます。これまでの翻訳技能を審査する試験は、この時間軸を積極的に取り込んでいませんでした。
今回、JTA公認翻訳専門職資格試験試験では、翻訳専門職の資格にふさわしい「時間軸」つまり翻訳時間生産性を重視しました。
★ IT技術は翻訳専門職には必須の技術
翻訳の受発注のほとんどはe-mailに代表されるインターネット技術が使われます。翻訳の作業の中で最も時間を必要とした「調べもの」もいまやインターネット検索により、大幅な時間短縮が可能となりました。
また、DTPに関する技術の進歩により、翻訳者は単に翻訳するだけでなくエディティングが可能となり、そこから今までにない収入を上げることが可能となりました。
★ 時代に即した翻訳者の将来は明るい
いっとき翻訳ソフトの開発などで、翻訳者の将来が灰色のように言われたこともありましたが、時代とともにさらに優秀な翻訳技能を持った人が必要になってきました。それは機械翻訳では不可能な総合的な能力がこれからの翻訳者に必要になってきたからです。鋭敏な感性で自らの翻訳の対象を見極めるなどが必要になってきたからです。これらの時代が求める新しい翻訳に必要な技能をもつ人を認定するのがJTA公認翻訳専門職資格試験なのです。
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JTA公認翻訳専門職資格試験の詳細はこちらをご覧ください
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社団法人 日本翻訳協会における、翻訳力審査の小さな歴史はこちらをご覧ください。
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