ご挨拶
社団法人日本翻訳協会 会長 湯浅美代子
社団法人日本翻訳協会は、1986年の設立以来、翻訳の唯一の公的資格検定である「翻訳技能認定試験」の実施、「翻訳フェア」の開催など、着実な活動成果をあげて参りました。皆様には多大なるご支援、ご協力をいただき、厚く御礼を申し上げます。
海外との交流がさまざまな分野で盛んになるにつれて、翻訳に託された使命もますます大きく、重くなっております。こうした中、皆様は日頃、翻訳に関してどのような課題をお持ちでしょうか。お立場の違いにより、直面される課題も多様かと思いますが、他の方々の問題やその解決方法が大変参考になることも多いと思います。
こうして立場の違いを越えて、相互にビジネス上の課題を論じ、翻訳技術の共同研究を行い、資料・情報の交換をし、共に翻訳に従事する喜びを分かち合うことは大変素晴らしいことです。
日本翻訳協会は、一人でも多くの方がこの交流の輪の中にご参加下さることを願っております。
ご支援、ご指導を賜りますようお願い申し上げます。
設立の趣旨
国際関係がいよいよ複雑、多岐にわたり、各界、各分野での交流もきわめて頻繁かつ緊密となる中で、翻訳業務の重要性もますます増大しております。翻訳需要を迅速・的確に処理することと翻訳製品の良好な品質を確保することが必要です。
ここに、公的にオーソライズされた団体を組織し、翻訳技術の研究・開発、翻訳者の翻訳能力の向上訓練と検定および公証を行い、もって翻訳業の社会的評価の一層の高揚を図り、翻訳業の振興を通じて、わが国の文化、経済社会の発展に貢献しようとするものです。
事業内容
1. 翻訳者の技能向上訓練の実施
2. 翻訳能力に関する検定試験の実施および合格者に対する称号授与
3. 派遣元責任者講習会の実施
4. 翻訳関係需要機関の調査と翻訳需要の開発および関係情報の提供
5. 会報発行(年4回)
6. 「翻訳フェア」他各種セミナーの開催
7. 諸外国の翻訳機関との交流